世界の乳製品デザート市場は、2024 年に 580.1 億米ドルと評価され、2025 年には 617.5 億米ドル、2032 年には 935.5 億米ドルへと成長する見込みである。予測期間における年平均成長率（CAGR）は 6.12％とされており、今後も市場の拡大が期待されている。
地域別では、アジア太平洋地域が2024 年に全体の約 40.68％を占め、市場を主導している。日本市場も乳製品全体の需要が増加していることから、乳製品デザート市場の成長が見込まれる。
現代の忙しいライフスタイルに合わせ、アイスクリーム、プリン、カスタードなどの“すぐに食べられる”乳製品デザートの人気が高まっている。スーパーマーケットやコンビニなどの小売チャネルの拡大も市場成長を後押ししている。
低糖、低カロリー、砂糖不使用、高タンパクなど、健康志向を意識したデザートが続々と登場している。従来の甘く濃厚なデザートに加え、ヘルシーな商品が増えたことで、幅広い消費者層の需要を取り込んでいる。
都市部の人口増加、可処分所得の上昇により、手軽で少し贅沢なデザートの需要が増えている。プレミアムアイスクリームや限定フレーバーなどが人気を集めている。
一方で、従来の乳製品デザートは高糖質・高脂肪であることから、生活習慣病や肥満を懸念する消費者の間で敬遠されることもある。その結果、以下のような新たな商品への需要が増加している。
企業は健康志向を意識した製品開発を加速させており、市場競争が活発化している。